牧之原・宮下遺跡から出土の六角塔婆は日本最古

牧之原・宮下遺跡から出土の六角塔婆は日本最古
牧之原市坂部の宮下遺跡から出土した墨書の六角塔婆(六角形状の卒塔婆)が、奈良県の元興寺文化財研究所の調べで、約800年前に製作された日本最古の卒塔婆であることが分かった。6日、同市教育委員会芸術文化室が発表した。

卒塔婆はモチノキで作られ、全長約67センチ、幅約9センチ、一辺4~5・5センチ。山形の頂部には2段の切り込みがあり、その間口の角度や深さなどの形状から、平安時代後期から鎌倉時代中期に製作されたとみられる。


 墨書は赤外線カメラの調査で、6面のうち、5面で確認。3面には「不動明王」や「金剛界大日如来」などを表す梵字(ぼんじ)と仏名が記され、法名を書いたと思われる面もあった。他は文字が描かれているが判読不能、消滅している面もあった。


 同遺跡はぐるりと囲まれた溝の中央に、拝殿を思わせる県内最大規模の大型建物跡などが確認され、卒塔婆は今年2月、幅3・5メートル、延長90メートルの溝から、墨書土器や墨書きのある呪符(じゅふ)木簡などと一緒に見つかった。


 同研究所の狭川真一研究部長は「今回発見された六角塔婆の形式は、今までの出土例や現存するものから見ても全国的に最古に値する。卒塔婆の歴史を解明する資料であると同時に、中世における墳墓造営や葬祭供養の実態解明に貴重」と話している。


 牧之原市では本年度いっぱい発掘調査を続け、同遺跡の機能や構造、歴史的位置付けなど全容解明したいとしている。塔婆は収縮や変形しないように真空凍結乾燥法で保存。来年には一般公開する予定。 

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